「POPを書くのって苦手なんだよな〜いやだなぁ〜」と悩む、多くの方たちに伝えたいこと。
それは「難しく考えなくていいんですよぉ!」ってことなんです。
キャッチコピーなんて言うからムズカシクなる。
「POPを書くときって、キャッチコピーとか考えないといけないんでしょ?無理だよ」
「そんな文才持ち合わせてない」と思う方も多いでしょう。
そもそも、キャッチコピーって何でしょう。
コピーライターや編集者が思い浮かびますね。
そしてなんだか、気の利いたカッコイイ言葉を書き連ねばいけなそうです。
考えただけで、肩に力が入りますね。
この時点でもうPOPは書きたくありませんし、一握りのセンスのある人が書くもの、に移行します。
毎日やらないといけない業務が山のようにある。
目の前のお客さまの対応をしないといけない。
POPを書かなくても、今日の営業はとりあえず回ります。
さて。最初に躓いてしまうきっかけになったキャッチコピーってそんなに難しいものなのでしょうか。
私は、この「キャッチコピー」という言い方がいけないと思うのです(私だけ?)
実は皆んな、キャッチコピーを喋ってる
キャッチコピーなんて言うから、何だか異様に難しく感じる。
ちゃんと考えないといけない気がする。書く時になんだか気恥ずかしくなったりする。
これで良いのかなぁ?と迷い生じる。
でも、実はちゃんと机の上で考えなくても、皆んな売り場でキャッチコピーを喋ってるんです。
「このドレッシング、昨日の晩御飯のときに魚にかけたら美味しかったのよ」
というパートさんとのやり取り。
お客さまから「これって何がいいの?」と聞かれたときに、咄嗟に出る「これは◯◯なんですよ」という一言。
実はこれがキャッチコピーなんです。
ある鮮魚売り場スタッフの嘆きから
以前、こんなことがありました。
店長から「もっと商品についてPOPを書いてお客さまに伝えなきゃ」と鮮魚売り場のアドバイスをもらったスタッフ。
実はこちらのスタッフ、POPを書くのが大の苦手。刺身包丁は持っても絶対にマーカーを持とうとしません。
話を聞くと、「POPの文章を考えるのが苦手」とのこと。
そりゃそうな話です。店長からPOPの書き方を習ったわけでもなく、どこかで学んだわけでもありません。
先延ばししているうちに、何度も店長から「POP付けた?」と言われ、ますます窮地に。
そこで、売り場に立って、「お客さまからこれはどんなお刺身なの?と聞かれたら何て言いますか?」と聞くと「これは福岡県産直で鮮度抜群なんです。今の時期脂のノリもいいですよ!」とスラスラ言うではありませんかっ!
「それっそれがキャッチコピーです!」というと「え!?これでいいいの?」とびっくり。
そう。それでいんです。
お客さまはカッコイイ言葉は求めていない
先ほどの鮮魚コーナーのスタッフは「ありきたり過ぎるかなって思ってたんだ」とも言っていたのですが、お客さまは何も、いつも斬新な言葉を求めているわけではありません。
「地元の魚だったら安心感があるし、脂ものった魚なら、今晩のおかずに家族から喜ばれそう」そんなことを思うのです。
もし、キャッチコピー作りで肩に力が入ってしまうときは
「売り場でお客さまと話すとしたら…」
「昼休みに商品の情報交換をするとしたら…」
と一旦机から離れて想像してみてください。
きっと「ポッ」と書きたい言葉が浮かびますよ。
YouTubedでもいろんなPOP書いてます!
短いキャッチコピーが良いと言われていますが、実は長くたって良いのです!
▼ここから見る▼
【お客様心理】キャッチコピーの「長い」「短い」は関係ない!
ーーーーーーーーーーーーーー
ブログを書いた人:ホッター/福岡在住
ドラッグストア、調剤薬局でPOPや販促を担う。
そのPOP作りのドタバタ体験談を、イラストで実況中継した「POP1年生」(すばる舎)を上梓。
現在はPOPの学校スタッフとして、YouTubeで「iPadでPOPを作る/デジタルPOP1年生」を配信中。