キャッチコピーで生徒は集まる!

「なんで、私が〇〇に!?」のキャッチコピーを知っている人は多い?少ない?

3月になると駅のあちこちに予備校のポスターがここぞとばかりに貼られています。その中でもひと際目立つのが四谷学院のキャッチコピーです。「なんで、私が〇〇に!?」この〇〇のところに大学の名前と合格した人の笑顔の写真がポスターに刷り込まれています。
多くの人はこのキャッチコピーを見ると、「あー、あの四谷なんとかだっけ?」という人もいますが四谷学院です(笑)予備校の名前は忘れてもキャッチコピーは知ってる人の方が多いというのが現実です。でも、実はここが大事なんです!

 

なぜ、キャッチコピーが大事なのか?

予備校は期待感を持たせることが大切

「なんで、私が〇〇に!?」にが、多くの人に受けたのかを考えてみましょう。このキャッチコピーを読んだ人は「それは君が頑張ったからだよ!」「それは君が努力をしたからだよ!」という人もいれば、「もともと頭がよかっただけじゃん!」と思う人もいます。
このポスターには予備校全体の合格実績は書いていません。でも、このキャッチコピーには四谷学院で学ぶと東大や慶応、早稲田に合格できるのではないかという期待感があります。つまり、予備校選びでは如何に期待感を持ってもらえるかで勝負が決まるというわけです。

四谷学院ポスター

 

他の予備校にもキャッチコピーがある

「いつやるか、今でしょ!」

このコピーは、東進ハイスクールの林先生の言葉で有名になりました!今やらないと合格できないよ。と思わせることが目的で、だから東進ハイスクールに入りましょう!という狙いがあります。つまり、やる気スイッチを押すキャッチコピーと言ってもいいと思います。でも、キャッチコピーが秀逸だから生徒が集まるわけではありません。
それぞれの予備校ではいろいろなプログラムや実績を作って他の予備校との差別化をしています。四谷学院なら「ダブル教育」「55段階個別指導」東進ハイスクールは「現役合格日本一」「充実した講師陣」などが挙げられます。

四谷学院ポスター

 

予備校を決めるのは自分

無駄な時間とお金を捨てないために

どの予備校に入るかは迷うとおもうけど決して広告に惑わされないこと、実績に惑わされないこと、HPにはいいことしか書いてない。本当に自分が行きたい大学はどこか、自分に足りないものは何か。その大学に入るためには何をすればいいか。今年は桜が咲かなかったけど、来年は満開の桜を咲かせてくださいね。
僕から最後にひと言「大学だけが人生じゃない、人生にはもっと大切なものがある」そのことだけは忘れないでください。

受験勉強をしている

 

執筆者
山口 茂(やまぐち・しげる)

株式会社山口茂デザイン事務所 代表取締役
「POPの学校」主宰
食品商業コトPOP大賞審査委員長/POP広告クリエイター技能審査試験中央委員/ 日本コトPOPマイスター協会副会長/宣伝会議講師 「お客様のメリットを伝えるコトPOPの提唱者」であり、日本でただ1人のコトPOPの指導者。35年以上にわたりPOPの制作指導・コンサルタンティングに従事。これまでの研修で約29万人もの受講者を持ち、全国で売れるお店をプロデュースしている。毎月開講している「コトPOP勉強会」は日本全国から参加者が集まり、常に満員御礼。キャンセル待ちが出る勉強会となっている。著作に『コトPOPを書いたら あっ、売れちゃった!』『POP1年生』『コトPOPの効果検証』『POPの教科書』(いずれもすばる舎)がある。