今日のMD研修で、僕が受講生の前で見せた涙の訳とは?

「POPの学校」の校長 山口 茂です。

今日は僕が30年以上指導している企業の

新人契約社員のためのMD研修でした。

研修はいつも「いじり役」を見つけては、

笑いの絶えない学びの空気感を作っていきます。

今日は山形から来た男子にロックオン(笑)

彼は東京駅に着きホームに立った時、

今日はなんかのお祭りをやってのかなぁ~、

と思ったそうです。

なんて、純朴なんだ!!!

そんな彼が研修室に入ってきてすぐに

黄色いジャンパーを来たんです。

このジャンパーとは、

この企業のトップブランドのロゴが入ったものです。

みんなはスーツなのに一人だけカジュアルな

格好できたのでそれを隠すためなんだなぁ〜と、

思っていたら全く違っていたことを

後になって知ることになりました。

いつものように笑いと緊張感の中で研修も進み、

中身の濃い研修が無事終了。

最後のMD研修の締めは当然のごとくぼくは彼を指名。

指名された時は、

一瞬「えっ?」っていう顔をしていましたが、

彼は、みんなを前にして思うままに語り出しました。

そして、最後に…..

「ぼくは、このジャンパーを着て

一生ご飯を食べていくことを決めました!」と。

期限付きの雇用。5年で雇用止めになるかも知れない。

それでもこの会社のために尽くす!

MD会社の立ち上げからずっと指導してきました。

講師目線ではなく、スタッフ目線で指導する。

それがぼくの講師哲学です。

本音で語りあってきたからわかるこの言葉の意味。

その瞬間、ぼくは涙が止まらなくなり

ハンカチを出して涙をぬぐったのでした。

30年間の指導の中で、はじめて流した涙。

新人MD君にブランドジャンパーを着ることの意味を

ぼくは今日素直に彼から学びました。

ありがとう。M君、絶対また会おうな!

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