日本のどこかにあるスーパーマーケットの店長、その名も猪熊店長。

なんだかすごく強そうな名前の店長とパートさんの日常の会話です。

 

朝の品出しが終わりかけたころ、

パンの発注を担当しているパートさんが猪熊店長に1枚のチラシを持って来ました。

「猪熊店長、今年もこの季節がきました。

クリスマスケーキの予約です…!!!」

パートさんの顔が半笑い気味です。

「毎年毎年、目標という名の店舗ノルマがあるじゃないですか!?もぉ〜私、気が重いですぅ…」

 

「そうですよね。僕も頑張りますので、

みんなでやっていきましょう!

ちなみに、去年の販売数のデータはありますか?」

 

猪熊店長が、ピカピカのクリスマスケーキのチラシを眺めながら言いました。

今年は、チーズケーキ推しのようです。

 

「去年の販売数データ、あるにはあるんですが…」

パートさんが目線を下げました。

そして、

パソコンに保存してある売り場データを2人で見ました。

 

「……おお」

 

思わず、猪熊店長から声が漏れました。

 

「今年は、挽回させましょう!!!」

「はぃ…(え〜…無理だよぉ)」

 

なんと、猪熊店長のお店は、

全店中、ビリだったのです。

 

さて、どうする猪熊店長!!