みなさん、こんにちは^ ^
POPの学校の山口 茂です。
電車に揺られていると、
ふと目が合って心をつかまれる。
そんな広告、ありませんか?

今、界隈で(どこの?)話題なのが、
サントリー「トリス」の車内広告。
虹の下をアンクルおじさんが
ルンルンで歩いている、
あの平和な一枚です。
でもね、
注目してほしいのはイラストじゃないんです。
コピーの最後にある、
あの「ちっちゃいカタカナの『ナ』」なんですよ。
コチラのショート動画も参考になります
↓ ↓ ↓
なぜ「な」じゃなくて「ナ」なのか?
普通なら「いろんな景色が見られたな。」と、
ひらがなでしっとり終わらせるところ。
そこをあえて「見られた ナ。」にする。
これ、実はすごい発明なんです。
ひらがなの「な」だと、
なんだか人生を振り返る重みがズシンと来ちゃう。
「ああ、遠回りしたなぁ…(しみじみ)」みたいな。
でも、カタカナの「ナ」にすることで、
一気に「おじさんの独り言感」が
爆上がりするんです(笑)
鼻歌まじりに「ま、いっか ナ!」という、
あの軽やかさ。
この一文字のおかげで、
広告全体が「説教くさい人生訓」から
「愛すべきおじさんのぼやき」へと
変貌を遂げているわけです。
「カタカナ+小文字」が生む、究極のリアリティ。
デザインの世界では、
文字のサイズを変えることを「ジャンプ率」
なんて言ったりしますが、
この「ナ」はまさに心のジャンプ率。
• ひらがな: 感情がダイレクトに伝わる
• カタカナ: 少し記号的で、客観的なニュアンス
• 小さくする: 声をひそめる、あるいは余韻を残す
この組み合わせによって、
アンクルおじさんの「声」が
勝手に脳内再生されませんか?
ちょっと照れくさそうに、
でも誇らしげに。
「遠回りしたけどさ、悪くなかったョ」という、
昭和モダンな空気感がこの一文字に凝縮されて
います。
忙しい現代人に効く「脱力」の処方箋
朝の満員電車、
殺気立った空気の中でこの「ナ」を見ると、
ふっと肩の力が抜ける気がします。
「効率第一!最短距離で成功!」という世の中で、
「遠回りも景色が良くて最高だナ」なんて
言われたら、そりゃあもう好きになっちゃいます。
まさに「引き算の美学」
ならぬ「小文字の美学」。
皆さんも、
仕事でちょっとミスして落ち込んだときは、
心の中で語尾を「ナ」に変えてみてください。
「今日はお客さんに怒られちゃった ナ」
……ほら、なんだかアンクルおじさんが横で
ハイボールを差し出してくれているような
気がしてきませんか?
さて、今夜は私も遠回りして帰って、
一杯やることにしますか ナ。
今回の「ナ」のように、
一文字のフォントやサイズにこだわるだけで、
伝わり方は劇的に変わります。
そんな「AIPOP」のヒント、実は電車のあちこちに
転がっているのかもしれませんね。
モノではなく、コトを伝える。
POPの学校®︎ / 日本AIPOP®協会
Make wonderful POP again tomorrow!(明日も素敵なPOPを!)
POPの学校」では、
コトPOP研修を行っています。
日本全国どこにでも伺います。

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執筆者
山口 茂(やまぐち・しげる)
POPの学校 校長
山口 茂
食品商業コトPOP大賞審査委員長/POP広告クリエイター技能審査試験中央委員/ 日本コトPOPマイスター協会会長/宣伝会議講師/ 「お客様のメリットを伝えるコトPOPの提唱者」であり、日本でただ1人のコトPOPの指導者。40年以上にわたりPOPの制作指導・コンサルタンティングに従事。これまでの研修で約34万人もの受講者を持ち、全国で売れるお店をプロデュースしている。毎月開講している「コトPOP勉強会」は日本全国から参加者が集まり、常に満員御礼。キャンセル待ちが出る勉強会となっている。著作に『コトPOPを書いたら あっ、売れちゃった!』『POP1年生』『コトPOPの効果検証』『POPの教科書』(いずれもすばる舎)、『1秒で心をつかむPOPのつくり方』(PIE)がある。
