みなさん、こんにちは😃
「POPの学校」の山口茂です!

形容詞「い」で終わるコピーはNG?

今日はこのテーマでお届けします!突然ですが、「おいしい」「うまい」「甘い」「しょっぱい」「苦い」「辛い」などの形容詞で終わるコピーを目にして、何だか印象に残らない…と感じたこと、ありませんか?実はこれ、ただの気のせいではありません。心理的な理由がちゃんとあるんです!

POPコピーを作るみなさんが目指しているのは、ずばり「伝わるコピー」。そこで、僕もかつてFBでご紹介した白鳥和生さんの名著『新聞記者式「即!伝わる文章術」』を再読しながら、このテーマに挑んでいます。

なぜ形容詞で終わると伝わらないのか?

その理由はズバリ、「情報が弱い」から!
形容詞ってイメージを伝える力は強いんですが、どうも具体性に欠けがちなんですよね。例えば、こんなコピーを考えてみてください。

  • 「このケーキ、甘い!」
  • 「このラーメン、うまい!」

…え? それだけ?
読んだ人の頭には、きっと「どれくらい甘いの?」「何がうまいの?」と疑問符が浮かぶはず。具体的な情報が不足していて、パンチが弱いんです。それに加えて、日本語の形容詞の語尾は「スーッ」と終わるため、余韻を感じさせにくいとも言われています。

ではここで実験!次の2つのコピーを比べてみてください。

A. 「このスイーツはおいしい。」
B. 「このスイーツは、まるで口の中で春が踊るようなおいしさ。」

…どうですか?
ちょっとBは大げさかもしれませんが(笑)、記憶に残りやすいのは圧倒的にBの方!これは、具体的な描写が入ることでイメージがぐんと広がっているからなんです。

形容詞はダメ? いや、工夫次第で大活躍!

「じゃあ、形容詞は使っちゃダメなの?」と思われた方、ご安心ください!
形容詞を使う場合でも、ちょっと工夫するだけで伝わりやすさが格段にアップします。

「たとえ」を入れてPOPコピーを作ろう!

例)「このクラフトビール、鯛のカルパッチョと合わせて飲むと最高においしい!」
→ 「おいしい」で終わるのではなく、具体的な情景をプラスして、想像をかき立てましょう。なんか、とても美味しく感じませんか?

ちょっとした工夫で「伝わらないNG形容詞」を「心を動かすOK形容詞」に変えることができます。これからのPOP作成で、ぜひ挑戦してみてくださいね!

それでは、また明日お会いしましょう。

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コトPOP研修を行っています。
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執筆者
山口 茂(やまぐち・しげる)

株式会社山口茂デザイン事務所 代表取締役
「POPの学校」主宰
食品商業コトPOP大賞審査委員長/POP広告クリエイター技能審査試験中央委員/ 日本コトPOPマイスター協会会長/宣伝会議講師 「お客様のメリットを伝えるコトPOPの提唱者」であり、日本でただ1人のコトPOPの指導者。40年以上にわたりPOPの制作指導・コンサルタンティングに従事。これまでの研修で約31万人もの受講者を持ち、全国で売れるお店をプロデュースしている。毎月開講している「コトPOP勉強会」は日本全国から参加者が集まり、常に満員御礼。キャンセル待ちが出る勉強会となっている。著作に『コトPOPを書いたら あっ、売れちゃった!』『POP1年生』『コトPOPの効果検証』『POPの教科書』(いずれもすばる舎)、『1秒で心をつかむPOPのつくり方』(PIE)がある。