みなさん、こんにちは。
「POPの学校」の山口です。

なぜ、今僕が「生協の白石さん」の本の紹介をするの?と思っている人がいると思います。それはブログの後半でお話をします。

『生協の白石さん』に学ぶ、ウィットとPOPの魔法


※「生協の白石さん」は友だちに貸したっきり返って来ません(T_T)

あの“白石さん”を覚えていますか?
かつて書店を賑わせたベストセラー『生協の白石さん』。生協の購買部で働く白石さんが、学生たちの自由奔放すぎる質問にユーモアと機知に富んだ回答を返し、そのやり取りをまとめた一冊です。

伝説の回答、その妙技! たとえば、こんな質問がありました。

「好きな人に愛情表現をする時はハートマークがいいですか。源氏パイがいいですか?」

すると、白石さんの答えは……

「販売中の商品を強くおすすめしたいところですが、源氏パイのハートは、壊れやすいので注意が必要です。さくさくなのが持ち味なのです。(白石)」

どうでしょう、この絶妙な返し! 思わず笑いながらも、しっかり商品の特徴を伝えているのが見事です。まさに“遊び心”と“情報伝達”のハイブリッド。この感覚、どこかPOPにも通じるものがありませんか?

POPに効く、白石さん流ウィット術

白石さんのやり取りは、POPづくりにも大いに役立つと思っていました。たとえば、こんなPOPはいかがでしょう。
「3月1日幕開け。主演ねぎ! 本来なら鶏唐揚げが主役だったのですが、ねぎの量が半端なく多いため急遽主役交代になりました💦」
こんな風に書かれていたら、つい手を伸ばしたくなりませんか? お客様にクスッと笑いを届けながら、商品の魅力をさりげなくアピールできるのです。

“ひとこと”が持つ力 POPは商品を売るためのツールですが、単なる説明書きではなく、ちょっとした遊び心を加えることで“人を動かす言葉”に変わります。

白石さんの言葉から学べるのは、

  1. 情報だけでなく感情を添えることの大切さ。
  2. 読む人を笑顔にしながら、印象に残る言葉を選ぶこと。
  3. ほんの一言で空気を和ませる“魔法”のような効果。

なぜ今、白石さんを読み返すのか?
私が今『生協の白石さん』を再読している理由は、この一年を振り返りながら“伝える言葉の力”をもう一度考えたかったからです。ウィットに富んだ言葉の裏には、相手への思いやりや視点の柔軟さが詰まっています。POPづくりにも日々の会話にも、こうした姿勢は大いに役立つはず。

あなたも“ひとこと名人”に!
『生協の白石さん』が教えてくれるのは、ユーモアと優しさを込めた言葉が人の心を動かすということ。日常の会話やSNS投稿、そしてPOPに至るまで、このエッセンスを取り入れれば、あなたもきっと“ひとこと名人”になれるはずです(たぶん笑)

さあ、今日からあなたも白石さん流のひとこと術で、笑顔と驚きを届ける名人を目指してみませんか?そして、まだこの本を読んでいない方はぜひ買って読んでみてください(^^)

それでは、また明日のブログでお会いしましょう。

「POPの学校」では、
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執筆者
山口 茂(やまぐち・しげる)

株式会社山口茂デザイン事務所 代表取締役
「POPの学校」主宰
食品商業コトPOP大賞審査委員長/POP広告クリエイター技能審査試験中央委員/ 日本コトPOPマイスター協会会長/宣伝会議講師 「お客様のメリットを伝えるコトPOPの提唱者」であり、日本でただ1人のコトPOPの指導者。40年以上にわたりPOPの制作指導・コンサルタンティングに従事。これまでの研修で約31万人もの受講者を持ち、全国で売れるお店をプロデュースしている。毎月開講している「コトPOP勉強会」は日本全国から参加者が集まり、常に満員御礼。キャンセル待ちが出る勉強会となっている。著作に『コトPOPを書いたら あっ、売れちゃった!』『POP1年生』『コトPOPの効果検証』『POPの教科書』(いずれもすばる舎)、『1秒で心をつかむPOPのつくり方』(PIE)がある。