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劇場へ何かを見に行くという行為は非日常の出来事ですが、
実は日常生活の中でも同じ様なシーンを、ボク達はいつも体験しています。
その劇場の舞台とよく似ている場所は、買い物をするためのお店です。
とそこに、お店の販売スタッフが役者として登場するのです。
そこで役者は商品のストーリーを演じます。
さて、劇場において忘れてならないことは、観客はお金を払って見に来るということ。
その舞台に大根役者が出ていては誰も感動させられないばかりか、
ヘタな芝居を見せた劇団の信用問題にまで発展してしまいます。
同じように、お店の販売スタッフも鍛えられたプロでなければなりません。
スタッフは売ることにおいて、最高のパフォーマンスを持って演じることで、
お客様は気持ちよくお金を払って商品を購入するのです。
そのパフォーマンスの一つが話し方(話術)です。
研修の多いボクも話し方をいろいろ勉強して来ましたが、
特に言葉と言葉の「間」の取り方を大切にしています。
一見簡単そうで、これが結構ムズカシイ!
そこでボクは、落語のCDを聞いて「間」の取り方を今でも研究しますが、
特に、名人といわれる人の「間」はスゴイの一言に尽きます。
「間」を置くことで、相手の次も聴きたいという欲求を生み出すのです。
昔、永六輔さんの講演を聴いたことがありましたが、これまた「間」の取り方の達人で、
聴き入っているうちに、あっという間に時間が過ぎて行きました。
販売スタッフの方も、お店という舞台に上がった役者という意識を持ち、
お客様が聴き入ってしまう「間」の取り方を学んで欲しいと思います。
舞台には脚本家の書いたシナリオがありますが、お店における販売スタッフとお客様の間には、誰かから与えられるシナリオはありません。
それは、接客するお客様ごとに筋書きのないドラマが作られるということです。
スタッフ自らが考えた演出で、時にはアドリブを多用しながら売り場を作り上げる。
まさに、お店は劇場だと言われる由縁がここにあるのです。
当学校の客員教授の豊田二郎先生の「売れる話術」という本も、こうした考えから生まれました。
すべてお客様と商品あっての仕事ですが、そのお客様を引きつけるか否かは販売スタッフの
話術によるところが大きいことを、もう一度認識しなくてはなりません。
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