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今年もお正月の福袋を目当てに、東京・銀座のデパートには若い女性の列が出来ていました。毎年のニュースで流れるほど、今やお正月の風物詩です。
彼女達は、たとえ中身が見えなくとも好きなブランドの服で、お得ならば“まあいいか”、もしどーしても自分に合わないモノであれば、一緒に行ったお友達と交換すればいいのだと考えているそうで、そこには男性にはないファッションに対する気合をヒシヒシと感じることが出来ます。
銀座ばかりではなく、全国各地のデパートは、それぞれの知恵を競う様にユニークな福袋を発売して話題を呼んでいます。首都圏でいえば、小田急百貨店の「小田急電鉄1日駅長さん、1万円也」これは、とても貴重な体験が出来て夢がありますよね。
また、高価といえば“家や自動車”が福袋に入るのですから驚きです。しかも必ず完売!!
一般的な衣料品も高価な袋から売れて行くのは、やはり、お正月という独特な雰囲気のせいでしょう。
売る側にしても、買う側にしても昔と今では「福袋」というモノの定義も変化しています。一昔前まで、福袋といえばお店の不良在庫を詰め込むものでした(すべての店ではない)現在は、お店のプライドをかけて、お客様が得してよかったと思うモノを袋に入れることが絶対条件です。福袋の中身が少しでも評判が悪ければ、口コミであっという間に広がり、次年度の売り上げに直接響くからです。その点、女性の目は本当に厳しい。
小さな商店街でしたが、1月7日を過ぎても未だ店頭に福袋を並べているお店がありました。用意したものはすべて売り切ってしまいたい、という気持ちはよく分かります。ただ、これでは自分のお店が、人気がないと宣伝しているようなもの。自店のブランド価値を守り高めるためには、せめて、袋を変えるような配慮が必要です。
さて、もう一つ並ばないと買えない超人気の福袋があります。
それは、銀座三越など全国の三越に出店している、パンの専門店ジョアンの「お楽しみ袋」です。ジョアンは、銀座1号店を出店した昭和58年当時から焼きたてパンを提供する「インストアーベーカリー」として、長年おいしいパンを売るショップとして多くのお客様の厚い支持を受けています。
新年は、それぞれお店の開店初日のみ、数量限定の「お楽しみ袋」を売り出します。
銀座店では500個、福袋発祥の地、仙台では1000個も用意されますが、開店前から並んでいた人しか買えないほどの人気をはくしています。
ジョアンのパンのおいしさと、3000円相当の商品が入って税込み1050円という値段のお得感を知っているお客様が、毎年楽しみに、買いにみえるというものです。
今では、三越の福袋の“もう一つの顔”といっても過言ではないでしょう。
生産スタッフはお正月休みを返上し、当然採算度外視でも、なお「お楽しみ袋」を作り続けるのは、ジョアンがお客様目線に立っているからだと私は考えます。
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